様々な学ぶ場を
提供してくれる会社

研究所の容器包装グループに所属し、PETボトル以外の包装資材全般の開発及び評価を行っています。包装資材の中でも、特に段ボールについて取り組んでいます。これまでは段ボールメーカー様からご提案いただいた形状を開発、評価するという流れでしたが、数年前からは当社でも設計するように努め、よりお客様のご要望を反映した段ボール開発を行っています。昨今では、世界の課題として掲げられる環境問題についても取り組んでおり、植物由来の原料を用いた包装資材の開発についても努めています。

最近、最もやりがいを感じた業務は100mlPETボトル用環境配慮段ボールを検討したことです。大提案会と呼ばれる研究開発本部主体の提案会があるのですが、そこでご評価いただき商品化まで進めることができました。通常の商品化はマーケティング部から提案があり私たちが具現化していきますが、それとはまた別の、私たち研究開発本部から商品化を目指してアイデアを提案するのが大提案会です。研究所に所属しながら新しいアイデアを形にできるのはうれしいですし、やりがいを感じます。年功序列などなく誰でもアイデアがあれば提案できるのもありがたいですね。

私がLPP研修と呼ばれる若手社員向けの選抜型研修に参加した理由は、普段の業務でも学ぶことはたくさんありますが、一方研修という場でしか学べないスキルや考え方もあるなと思ったからです。研修のひとつに、自分の部署の戦略を模擬的に立てるというものがあり、私自身デジタルを活用してお客様の声を活用していくといったことに興味があったのも参加した理由です。そうした活用を積極的に行う組織作りに必要なスキルや考え方を学びたいと思いました。期間的には半年くらい。月に一回程度の研修で、全部で5～6回ありました。

LPP研修は、あらゆるビジネス場面に通じる基礎的な「ビジネス思考力」を身に付け実践力を高めるような内容となっており、課題に対してまずは自分で考え、グループワークで考えを共有し議論をするといった流れでした。課題のひとつに、昨今の話題の中で気になるものについて、自分なりの解釈とどんな問題提起が考えられるか、というものがありました。自分の考えをいかに早く論理的に相手に伝えることができるのか、また、相手の意見を批判するのではなくいかに取り入れるのかを学ぶことができました。研修を通してこれからのリーダーに求められる能力は正解不正解を導き出すのではなく、変化のスピードに対応することと仮に進むべき方向が間違いであれば、それをすぐに修正することが大事であると学べました。

LPP研修では同年代の社員が集まります。研究開発本部にいると、研究開発本部の方とは交流できるのですが、なかなか同世代の他の部署の方と関わりを持つ機会が少なくなってしまいます。今回、営業部門の方やマーケティング部門の方、他部署の同年代の方とのつながりができたのも良い財産になりました。その繋がりができたからこそ、日々の業務で自分一人では解決できない課題についても、今まで以上にスピード感を早めて取り組むことができています。

普段の業務だけでは学べないことを学べたことは大きいです。というのも私には、他の方とは違うルートで自分なりのアイデンティティを確立したいという思いがあります。今回のLPP研修の参加もそうですし、他にも様々なプロジェクトにも参加しています。アサヒ飲料は、そういった成長したい想いを受け止め、きちんと返してくれます。そこはありがたいですね。入社する前は、もっと年功序列的なことがあるのかなと思っていたのですが、先ほどの大提案会もそうですし、LPP研修のような若手向けの研修もありますし、若手社員でも責任のある仕事を任せてくれるところがあります。成長できる環境が整っている会社だと思います。

将来的な目標ですが、包装資材の観点からですと、誰もが扱いやすい包装資材を作りたいと考えています。老若男女、様々なお客様がいる中で、キャップが開けにくい・ラベルが剥がしにくいなど、多種多様なご意見を頂戴しております。アサヒ飲料は社会との約束として「100年のワクワクと笑顔を。」を掲げています。お客様一人ひとりが商品を手に取り、気持ちよく飲用して頂くために誰もが扱いやすい包装資材を作りたいと考えています。

アサヒ飲料は、社会から愛される100年ブランドを有する飲料を販売するからこそ、安全安心を第一に商品作りをする会社です。その上で、新しい価値を生み出すことに努めています。例えば、ラベルレスは飲料業界に先駆けて販売しました。これは、お客様から信頼されるブランドだからこそ実現でき、さらにはラクエコを実現し、環境にもお客様にも価値を提供できたと思います。