原材料

独自の安全保証項目

アサヒ飲料では製造に使用する水を、全国すべての工場から取り寄せ、食品衛生法に規定された項目および、水道法・水質基準項目も含めた独自の項目を設けて検査を実施して、その安全性を保証しています。

製造に使用する水の放射性物質分析について 

アサヒ飲料の製品を製造している工場で使用する水は深井戸水と水道水です。
放射性セシウムは土壌に吸着されることから、深井戸水ではこれまで行政の調査等でも放射性物質は検出されていません。また水道水については行政モニタリングが継続して行われており現在では、放射性物質の検出が無い状況となっています。このような状況ではありますが、アサヒ飲料では全工場の製造に使用する水を定期的にモニタリングをしています。これまでのモニタリングで放射性物質が検出されたことはありません。

サプライヤー評価制度

お客様においしく、安心してお飲みいただける飲料を製造するためには、その原料や資材を供給するサプライヤー(調達先)の協力が欠かせません。アサヒ飲料では、高いレベルのQCD(品質、コスト、納期)の実現と継続的な安定調達を実現するために、原料および資材の各サプライヤーに対して毎年1回評価を行っています。

サプライヤー評価は、品質、マネジメント、環境、対応力、コスト、デリバリー、技術力の7項目に対して、サプライヤーの1年間の取組内容とその結果についてアサヒグループで共通化した評価基準を用いて評価しています。そのなかで、品質に関しては、ISO9001・FSSC22000等の第三者機関のマネジメントシステムの取得状況や、原材料の規格、工場の監査および評価、原料や資材の不具合状況、不具合があった場合の再発防止状況などについて確認をしています。

評価の結果を受けて、取引先に対しては、優れている点、改善を要する点をまとめてフィードバックしています。また、結果はアサヒグループ内で共有し、グループ全体での取引先のマネジメントを強化することにより、お客様によりよい商品を提供するための戦略的なパートナー選定や育成に役立てています。

サプライヤー評価の7項目

監査方針

アサヒ飲料は、グループ各社と連携して原材料、品質保証体制、風土・教育、製造工程、製品・出荷、環境整備など多岐にわたる品質監査を行っています。 サプライヤーの工場を訪問し、グループ全体の方針に従って監査を行い、指摘事項の改善活動を通じて品質向上に取り組んでいます。

主な監査項目

項目 監査内容
原材料 受け入れ管理、保管状況、使用・廃棄の方法や管理など
品質保証体制 全社品質体制、工場組織体制、トレーサビリティ(原料・製品)品質保証システムの運用方法・状況など
風土・教育 教育・育成、職場風土・モラル(安全管理・身だしなみ・ルールなど)、前回監査の不具合事項の改善状況など
製造工程 製造設備の管理方法、機器の点検・洗浄状況、結果の記録の管理、工程検査の状況など
製品・出荷 製品検査の記録、保管製品の管理など
環境整備 衛生状況の管理、危機管理状況など
監査の様子
監査の様子

監査の様子

監査の様子

原料

原材料の通信簿『原料規格書』

各原料についてはそれぞれその原料の特性、取扱保管方法、食品衛生法上の安全性を保証などする『原料規格書』を、必ず原料の購入先から取り付けています。これはいわゆる原料の【通信簿】。もちろん全部合格点のものしか採用されません。

原料規格書

原料規格書

残留農薬への取り組み

原料作物栽培時の農薬使用状況を栽培地域ごとに把握したうえで、散布時期、散布量などから残留の可能性の有無を評価、必要と判断した場合には、農薬使用方法の改善を指示します。
また、順次畑および加工場の視察を行い、決められた方法が守られているかを確認したり、現地の人と意見交換を行い、より安全で、高品質な原料が供給されるよう共通の認識が持てるようにします。
さらに、これらの仕組みが機能していることを確認するため、定期的に残留農薬の分析結果を確認し、安全な原料が供給されていることを保証しています。

放射性物質に関する品質保証体制について

アサヒ飲料では商品開発から原料管理そして製造、流通、販売に至るまで、お客様の立場にたった品質保証体制の強化に取り組んでいます。
東日本大震災後の状況を踏まえ、さらにご安心いただくため、当社では放射性物質の測定器を導入しました。製造に使用する水、原材料、製品についての定期的な検査や外部機関による検査を行い、商品の安全性を確認しています。今後も引き続き行政の指導に従い、その情報を注視するとともに、お客様に安全で安心な商品をお届けできるよう、さらなる品質向上に努めます。今後も引き続きご愛飲いただきますよう、お願い申し上げます。

安全・安心の取り組み